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  監査員の自覚と心得                                           51
     監査員は、社長より監査プログラムの実施に関する権限を与えられている。  従って監査員に        
     選出された者はその重要な役務並びに使命を十分自覚して監査にのぞむべきである。          
     監査の価値は会社の経営改善に役立たせることにある。又、監査後の社長への報告は細か        
     な指摘内容ではなく問題の本質を見極めた上の、今後の経営に繋がる意味のある提言が求        
     められる。                                                        
     社長の知りたいことは「コンプライアンス」をはじめ「組織的」に何が強くて何が弱いのか、今後        
     何を伸ばすきかなど、経営する上での判断材料となる意味のある情報である。                
     従って監査員は監査の中で得たそれら意味のある情報を社長に報告することが使命である。        
    監査実施時の心得                                                 
      監査は英語でオーデット(聞き取り)と云う。その意味を良く認識する。                    
    提示責任                                                       
      1)不適合とみなされる事象                                              
      2)それらのエビデンス(証拠=物、行為、文書、記録)                              
      3)不適合の根拠(法律、会社規則、社会通念)                                  
    質問の仕方                                                      
     □クローズな質問                                                    
      被監査側がほとんど説明しなくても「イエス・ノー」で済んでしまう質問の仕方!                
      問題点を浮き上がらせることが出来ない。                                      
     □オープンな質問                                                    
      出来る限り相手に説明してもらう質問の仕方!                                  
      説明に「おぼつかない」ところがあれば、そこには改善の余地があり、ミスを誘発する危険性を        
      はらんでいると考えられるので、そこを掘り下げていく手法をとる。                        
      質問(例)                                                      
     「過去一年間でトラブル発生のあった設備は何ですか?」「その時の点検記録はありますか?」      
     そうした情報を聞き出し、その原因は解っているのか!、必要な対策はとってきたか!            
     規定通り点検をしていたのに何故発生を防げなかったのか!                          
     潜在的な問題はないか!、点検箇所や点検頻度は適切か!、見直す必要はないか!          
     などについてヒヤリングしディスカッションする。                                  
    サイトツアーのポイント                                                
     監査にあってはサイトツアーに十分時間をかけ、現場の作業状態をじっくり観察する。            
     5Sの状態はどうか、部品や不具合品の識別に問題はないか、品質に対する作業指示は明確        
     にされているか、化学物質の管理状態はどうか等々、                              
     見るのではなく 「観る(観察)」することと「聞く」ことの認識をもってのぞむ。                  
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